AIづくりは誰でも参加できます
開発と聞くと理系のイメージがありますが、AIの開発には色々な思考が必要となり、色々な分野の人が参加しています。プログラミングができなくても、アイデアを出したり、機能と機能をコーディネートするデザイン的な思考が求められます。
本体はAI技術者が作りますから、デザインするほうは色々な人に加わってほしいと思います。
開発には以下のような仕事があります。
開発の委託者、企画、営業として
開発を委託する側や企画、営業を担当する人は、以下のような仕事をすることになります。
- 自分達の環境にAIがどのように使えるか検討する
- AIを適用範囲を決める
- 全体のデザインや導入の順序を考える
- その職場の専門家として、AIの判断が正しいか、また勝手が良いかを開発者に伝えて改善させ、より使えるものにしていく
- 開発後の運用を考えたり運用を行う
- 作ったAIの売り方や値付けを決める
- 作った(導入した)AIを使って他に展開ができないか考案する
AI自体の開発は専門家に依頼することで、AIの知識を持たなくても自分の専門分野にAIを適用させる、適用できるように育成していく、という関わり方ができます。
自分の専門分野というのは、製造現場、IT現場の他、芸術や音楽、医療、営業、飲食などほぼ全ての業種があたります。
AI適用範囲を決めるというのは例えば、問合せの最初の窓口はAI自動音声、込み入った問合せは人が担当する、のようなことです。
AIの運用というのは、動作チェック、予測向上のためのアップデート、緊急対応、デザイン変更や構成の見直しなどがあります。
AI技術者として
AI自体を開発する技術者としては以下の仕事があります。
- 適用しようとする仕事に対して適切なAIのタイプを選択し検証する
- 選択したAIモデルを使い特定の仕事を行うエンジンを作る
- 運用の過程でAIの予測精度を向上させる、アップデートする
- 利用者が使う操作画面をデザインする、作る
- 難しい仕事に対して、他の仕組みやAIを組み合わせて解決方法を探る
AIというと人間のような判断を行うAIエンジンが主役ですが、表面のデザインが便利でないと利用者に利用されません。また、人間の仕事を代行するためには案外、複数の要素を組み合わせないと実現できません。こういったそれぞれの知恵のある人が集まって作る必要があります。
このように、どんな分野にいる人もAIの知識がなくてもAI作りに携わることができますし、今後はどうしても関わる機会が出てくると思います。自分の領域へAIを引き込むというつもりで、恐れず関わってください。
少しの心構え
ところで、AI開発を行う際には心構えがあります。
依頼者の専門分野を知ることから始まるということです。例えば製造業へAIを導入することになった場合、製造の工程や品質基準を詳しく知っていく必要があります。医療現場、飲食業界しかりです。
現場の専門職の人は最初あまりAIのことを良く思っていない時があります。仕事が奪われようとしているからです。そんな時は、AIは子供のようなものだから育てないといけない、と正直に言い、過程を見せることです。そのうち自分の子供のように親しんでもらえます。
最初は少し苦戦しますが、未知の業種を知ることは楽しいものです。
まとめ
いかがでしょうか。
言いたかったのは、これからどんなところにいる人もAIが関わってくるということです。結局関わるなら育ててあげよう、という気持ちでいてもらうと楽しいと思います。
さらにAIのことを知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
もっとAIについて勉強したい人はこちら -> 【初心者向け】AIの勉強の始め方~職種別に効率良く~
AIの書籍を知りたい人はこちら -> 現役AI開発者が厳選する本~職種別に~
簡単なAIを作ってみたい人はこちら -> AIを作ってみよう:環境の準備から
AIで遊んでみたい人はこちら -> AIを使った無料アプリの紹介