AI人口知能トピック

松尾豊教授の名言集 Part2

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松尾豊教授の名言トップ10に続き、心に刺さった言葉を書きます。名言といいますか、お考えですね。

2017~2019年にNHK Eテレで放送された「人間ってなんだ」(Season1~3、全36回)の中で言われていた内容です。

 

 

 
「AIは生存してないから感情がない。」
 

「人間の感情と言うものは生存のためにある。AIは生存してないから感情がない。」だから無理に一緒にせず人と区別してAIを利用していけばよい、という話でした。

AIに感情を吹き込もうとする研究もありますが、人間と一緒にしようとするとどうしても差別や摩擦が起きていく気がします。異なる点は忘れないように発達させたいですね。

 

 
「ディープラーニングの研究によって猿と人間の違いがわかってくるんじゃないか。」
 

番組の中では一瞬つぶやいただけの言葉でしたが、筆者は拾ってしまいました。どういうことかな、人間と猿の違いは紙一重、道具を作るかどうかといった脳の大きさでしかないはず。そうか、もっと脳が大きい=多くの仕事ができるようなディープラーニングを作れたらそれが人間であり、現在1つの仕事しかできないディープは猿なんだ。そう解釈しました。

違いを知りたい、知りたいことが増えすぎです、もうやめて。

 

 
「今の自動車は”自動”車ではない。」
 

自動で動いていないよね、これから本当の自動車になっていくことを期待しよう、というお話です。言葉のあやですが確かに、と思いました。

 

 
「人間の知能は2階建て」
 

「人間の知能の1階は具体的な体験でできていて、2階は言葉。言葉ができてから1階と2階が影響し始めた。そこをアルゴリズム化できるかもしれない。すると脳の解明ができるのでは。」

この2階建ての図は時々番組で出てきました。基本となる考え方のようです。古代に言葉が生まれた前後で知能が違うということですね。猿と人間の話にも関係しそうです。

 

 
「AIは感情も含めた合理を見つける。」
 

常に人間は非合理な決定をする、合理的なことを言っていても。機械のほうが感情無く合理的な決定をする。もし感情を足すことができれば感情を含めて合理を見つけてしまうのではないか、という議論がありました。

感情を持ちながら合理的に決定するって、本当にできればすごいですね。考えると、人間の感情って単に曖昧なだけであって、デジタル化すると単純になる気もしてきました。

 

 
「人間は物の形状を見てどう使うかが分かる。ロボットは分からない。」
 

コップを見ると取っ手を持てばいいと分かる、これは物が語り掛けてくるという心理学でもある、ロボットは学習しないと分からない。ではこれからの時代、ロボットが持ちやすいデザインにしていけばいいのでは、という議論がありました。

ロボットが便利であれば、それに合わせた文化に変えてもいいですね。ただそのデザインはロボット自身には難しい、色んな知識で総合的に考えなければいけないから、とも言っています。

 

 
「人間が老いる事はディープラーニングの上流と似ている。」
 

この回を要約・解釈すると、
例えば教師が生徒に問題と正解を教えると、生徒は過程を知らずにそのまま暗記できる。教師は過程が頭にあるせいでメモリを食っているが、生徒はその先を考える余地ができる。今ディープラーニングを発達させておけば、将来の人達はその先を考えていける、という話です。

筆者もノーコードツールを見るようになってから、将来AIの原理を理解することは不要になるのでは、その上で動くものに注目が集まるはず、ちょっと悔しい、と思っていました。しかしこれは発展に必要なことなのですね。

 

 
「人間はAIだ」
 

「AI=有り得べき知能の形だとすると、その中に人間型の知能があると言える。」

ちょっと難しかったのでそしゃくすると、AIというアイテムでなく人口知能という言葉を定義すると「大きな万能な知能」とも言え、それに比べれば人間の脳は小さい、ということかと思います。AIという言葉に大きな意味もあるということを知りました。

 

 
「AIは動機を持てない。」
 

「AIは正解データをどう作るか、報酬をどう設計するかを自分で考えられない。」

AIは目的を与えれば動きますが、自立的に目的を作れないという意味ですね。将来、自立型AIが実現できるのかに関わってきそうです。筆者が自立型AIに注目しているのは、人間に対して積極的にアイデアを出させたり改善活動をさせるなどが可能かもしれないからです。

 

 
「AIにできるところはどんどん任せ、人が行う重要な部分にリソースを集中していけばいい。」
 

「医療費や高齢化の問題に対してAIをどう使うかをみんなで考えていかないといけない。例えばAIにできるところはどんどん任せ、人が行う重要な部分にリソースを集中していくとか。」

そうですね。あまり時間はないのですから、完璧なAIを待たず、できるところから適用して人間の支援をさせればいいと思います。

 

 
「AIで自動化ができたとして、その先にあるものは価格の低下、一方で人気が出るのは希少性やストーリー性。」
 

「人気が出るのは希少性やストーリー性。ここをどう作っていくか。」

今後のビジネスに関わりますね。どのみちAIエンジンはベースであり、その上のアプリは多様化していくと思います。現在のスマホアプリなど見ているとどんなものが流行るのか、どんな発展をするのか想像がつきません。

 

 

以上、いかがでしょうか。

AIの開発とともに人間のことを少しづつ解明していると思うとこの仕事がとても面白いと感じます。日常ではビジネスのことばかりですが、人間科学も頭に入れておきたいものです。

 

切り取ったので分かりにくい内容もあったかもしれませんが、番組の全体を見ると納得がいくと思います。NHKオンデマンドで一部見れるようなので興味あれば探してみてください。

 

 

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